組織内での力を最大限に引き出すためには、チームビルディングの重要性に注目が集まっています。
テレワークやリモートワークが一般的となり、オンラインでもオフラインでも、さまざまな状況でのコミュニケーション活性化が求められており、チームビルディングの方法も多様化しています。
しかし、具体的にチームビルディングを導入しようと考えても、どのような方法が効率的なのかという点について悩む方も少なくありません。
そこでおすすめしたいのが、チームビルディングにゲームを取り入れることです。
実はゲームには、意外な形でチームビルディングに最適な要素が数多く含まれているのです。
今回は、チームビルディングにゲームを取り入れる際のメリットやポイント、おすすめのゲームなどについてまとめました。
目次
●チームビルディングとは
●チームビルディングの目的
・チームのパフォーマンス向上
・チームメンバーの関係強化を図る
●チームビルディングにゲームを行うメリット
●チームビルディングゲームの効果
●チームビルディングのゲームを選ぶポイント
・効果測定ができること
・実務に役立つ学びがあること
・楽しめること
●チームビルディングのゲームを行ううえでの注意点
・振り返りを行うこと
・勝つことだけを目的にしないこと
・継続して行うこと
●おすすめのゲーム
・短時間でできるゲーム6選
・ルールが簡単なゲーム9選
・室内でできるチームビルディングゲーム16選
・屋外でできるチームビルディングゲーム10選
・オンラインでできるゲーム6選
●まとめ
チームビルディングとは
チームビルディングとは、チームメンバーの全員で協力して共通の目標に向かうための手法です。
それぞれのメンバーの得意なスキルや能力を最大限に活かしながら、連携を図り、強力なチームを形成することを指します。
メンバー同士のコミュニケーションが欠かせず、お互いの協力を重視しながら目標に向かって進んでいくことがキーポイントとなります。
チームビルディングを通じて、チームメンバー同士のコミュニケーションが活性化され、業務効率の向上などさまざまなメリットが生まれます。
また、チームビルディングは、リーダーシップの中で重要なマネジメント能力の一つとされており、最近では人材開発や社員育成研修などにおいて、チームビルディングのグループワークやワークショップが導入されています。
チームビルディングの目的
チームビルディングの目的は主に2つあります。
・チームのパフォーマンス向上
・チームメンバーの関係強化を図る
・チームのパフォーマンス向上
チームビルディングは、チームのパフォーマンスを向上させるための効果的な手法です。
チームビルディングによって、チームとしての目標や役割が明確になることで、メンバーの業務プロセスや感情、信頼関係が向上します。
その結果、組織全体のパフォーマンスが向上するのです。
具体的には、チームビルディングによって、以下のような効果が期待できます。
・メンバーの業務プロセスが効率化される
・メンバーのモチベーションやエンゲージメントが高まる
・チーム内のコミュニケーションやコラボレーションが活性化する
・チームの目標達成率が向上する
このように、チームビルディングは、組織のパフォーマンス向上に大きく貢献する取り組みだと言えます。
・チームメンバーの関係強化を図る
チームビルディングには、チームパフォーマンスの向上に加えて、チームメンバーの関係強化という目的もあります。
チームメンバーがお互いを理解し、信頼し合うことで、チームワークが強化され、より良い成果を上げることができます。
チームメンバーが幸福感を持って仕事に取り組めば、組織の可能性も大きく広がります。
そのため、チームビルディングによって、チームメンバー間のコミュニケーションを活性化し、フレンドリーな人間関係や職場環境を構築することが重要です。
具体的には、以下のような取り組みが行われます。
・チームビルディング研修や社内イベントを開催する
・チームワークを高めるゲームやアクティビティを行う
・チームメンバー同士で交流できる機会を創出する
また、チームビルディングによって、職場環境の改善にもつながります。
職場環境が良好であれば、メンバーは安心して仕事に集中することができ、ストレスを軽減することができます。
このように、チームビルディングは、チームメンバーの関係強化を通じて、組織全体の活性化にも貢献すると言えるでしょう。
チームビルディングにゲームを行うメリット
チームビルディングにゲームを取り入れると、次のようなメリットがあります。
・メンバー間の交流を楽しみながら深めることができる。
・比較的低コストで実施できる。
・場所を問わずに実施できる。
・チーム全体で協力して目標を達成する経験が得られる。
ゲームは、メンバーが楽しみながら参加できるため、自然とコミュニケーションが活性化されます。
また、ゲームは場所を選ばず、オンラインでもオフラインでも比較的低コストで実施できるため、気軽に取り組むことが可能です。
特に、チームで連携して何かを達成する経験は、チームワークの向上につながります。
ゲームを通じて、メンバーは、お互いの強みや弱みを理解し、協力して目標を達成する方法を考えます。
この経験は、仕事にも活かすことができるでしょう。
ゲームを取り入れることは、チームビルディングの効果を高める有効な手段であると言えます。
チームビルディングゲームの効果
チームビルディングゲームは、チームメンバーが楽しく交流しながら、チームワークやコミュニケーション能力を向上させるためのアクティビティです。
ゲームを通じて、参加者は互いを理解し、信頼関係を築くことができます。
また、チームで協力して目標を達成する経験をすることで、チームの結束力や生産性が向上します。
具体的には、チームビルディングゲームには、以下の効果が期待できます。
- チームビルディングの促進
チームビルディングゲームを通じて、チームメンバーが互いを理解し、信頼関係を築くことで結びつきを深め、チーム全体の一体感が高まります。 - チームワークの改善
ゲームの過程でお互いに支援し合ったり、問題解決のためにアイデアを出し合ったり、チームで協力して目標を達成する経験をすることで、チームの結束力や生産性が向上します。 - コミュニケーションスキルの向上
ゲームを進める上で、問題解決のために議論が必要だったり、情報を共有する必要があったりすることがあります。
その結果、チームメンバーはコミュニケーションスキルを向上させる機会を得ることができます。 - 課題解決能力の向上
シミュレーション的な要素を取り入れた問題解決チームビルディングゲームは、チームメンバー同士の問題解決能力を向上させる効果があります。
この種のゲームによって、複雑な問題を解決するための戦略やアイデアを出すスキルが育まれます。 - クリエイティブ思考の育成
クリエイティブな要素を含むチームビルディングゲームにより、チームメンバーの創造性が刺激される効果があります。
新たなアイデアを共有し合ったり、想像力を駆使して問題を解決することで、創造性を向上させることが可能です。 - モチベーションの向上
チームビルディングゲームを通じて、チームメンバー同士が共通の目標を共有することが促進されます。
共通の目標を追求しながらゲームに取り組むことで、チームメンバーはお互いの考え方や行動を理解し、目標達成に向けて協力関係を構築することが可能です。
また、チームメンバーが達成感や成功体験を得ることで、モチベーションが向上する効果も期待できます。
チームビルディングのゲームを選ぶポイント
では、実際にどんなコミュニケーションゲームを選ぶと効果的なのでしょうか。
チームビルディングのために実施するゲームを選ぶ際は、主に3つのポイントがあります。
・効果測定ができること
「ゲーム」というものの、あくまで業務の一環として行われるため、実施内容と結果から効果を評価することが重要です。
ゲームの実施前後で、メンバーのモチベーションや意識の変化などを比較することで、効果を把握することができます。
測定方法としては、メンバーそれぞれの特性や考え方を「発言の回数」「挙手の回数」「発言の内容」を指標として判断する方法が一般的です。
ゲーム実施中に全てを確認するのは難しいため、実施の様子を動画に残しておくと良いでしょう。
また終了後にアンケートを実施すると、各メンバーの考え方を理解し、振り返りができるのでおすすめです。
・実務に役立つ学びがあること
実務に役立つ学びがあることも、チームビルディングのゲームを選ぶうえでは大切な要素です。
ゲームは経験学習ができるツールであるため、学びの手段として非常に効果的です。
ゲームを通じて得られる学びは、チームメンバーの行動や意識の変化につながりやすくなります。
一人ひとりの気づきだけでなく、他のメンバーやグループが得た気付きや学びを共有するための
時間を設けることも大事です。
・楽しめること
チームビルディングのためのゲームで、何よりも大切なのは楽しめることです。
いくら効果的なゲームでも、メンバーが楽しめなければ、その効果は半減してしまいます。
チームビルディングのゲームは学習や研修の機会と同時に、コミュニケーションを深める機会でもあります。
メンバー同士が自然な形で交流できるようにするために、全員が楽しんで熱心に参加できるゲームを選ぶことが重要です。
チームビルディングのゲームを行ううえでの注意点
チームビルディングの一環としてゲームを行う際には、いくつか注意すべきことがあります。
主な注意点を3つまとめました。
・振り返りを行うこと
ゲームを実施した後、ただ行っただけで終わらせずに、振り返りの時間を設けることが重要です。
メンバーや各チームごとの感想や気づきを共有する機会を設けることで、ゲームの意義を一人ひとりが実感できるようにしましょう。
また、チームビルディングのゲームの効果を最大限に引き出すためには、実施前にゲームの目的を明確に説明することも大切です。
・勝つことだけを目的にしないこと
チームビルディングゲームで勝つこと自体が目的ではありません。
チームビルディングにおいて重要なのは、メンバー同士の交流を通じて、お互いのことを理解し合うことです。
勝敗や成績にばかりこだわると、メンバー同士が競争意識を持ち、コミュニケーションが活性化されにくくなります。
チームメンバーがお互いに理解を深めることに重点を置き、ゲームを進めるようにしましょう。
・継続して行うこと
チームビルディング効果を最大限に引き出すためには、ゲームを定期的に実施していくことが重要です。
どれだけ効果的なゲームでも、一度きりの実施ではあまり大きな効果や変化は見込みにくいでしょう。
定期的な実施により、メンバーはゲームを通じて得た学びや気づきを、日常の業務やチームワークに活かすことができます。
実施と毎回の振り返りを通じて、PDCAサイクルを回して効果的なゲーム実施を進めましょう。
おすすめのチームビルディングゲーム
ここからは、おすすめのチームビルディングのゲームを、ルールが簡単なもの、室内でできるゲームや野外で行うゲームなど、5つのカテゴリから47選ピックアップしました。
・短時間でできるゲーム6選
1:条件プレゼンゲーム
(人数:1チーム5~6名、時間:30分程度~)
各チームにいくつかのキーワードを与え、それらをすべて取り入れたプレゼンテーションを行うというゲームです。
ポイントは、キーワードの固定概念にとらわれず、斬新な発想でプレゼンを行うことです。
参加者は想像力を活かして、予想だにしないアプローチでプレゼンを行い、最も驚くような提案をするチームが勝利します。
このゲームは手間暇かからず、用意するものも特に必要ありませんが、アイディアを最大限に駆使して取り組むことが求められるゲームと言えます。
2:質問ゲーム
(人数:2名でペアを作る、時間:30分程度)
質問力を競うシンプルなゲームです。
相手に質問をして答えを得ることで、どれだけ相手を理解できるかを競います。
1分ほどの制限時間を設けることで、短時間内で相手のことをどれだけ効果的に知るか、どのような質問をするかを考える能力を養います。
このような質問力や対話力は、社内外での人との関わりにおいて重要なスキルです。
3:嘘つき当てゲーム
(人数:1チーム4~6名、時間:30程度~)
チームに分かれて、他のチームの中で誰が嘘をついているのかを当てるゲームです。
各チームは1人の嘘つきを選びます。
選ばれたチームに対して、特定のトピックに関する質問を他のチームが行い、嘘つきを見抜くことが目的です。
発言内容だけでなく、仕草や表情も注意深く観察しながら取り組むことで、洞察力を養うことが期待されます。
相手の表情や雰囲気に気を配ることは、コミュニケーションにおいても非常に重要なスキルと言えます。
4:似顔絵当てゲーム
(人数:1チーム5~6名、時間:30分程度~)
チームメンバーが描いた似顔絵を見て、誰の似顔絵かを当てるゲームです。
チームの一人が解答者となり、他のメンバーは似顔絵を描く役割を担います。
描くプレイヤーたちは互いの描いた絵を見ることはできません。
お題となる人物は、できるだけチームメンバー内で認識度の高い人物や深い関係のある人が良いでしょう。
お題の選定が難しい場合は、有名人などをお題にしてもいいでしょう。
5:陰褒めゲーム
(人数:1チーム4~8名、時間:30分程度~)
チームメンバーをたくさん称賛するゲームです。
メンバーのある一人を仮定して不在とし、他のメンバーがその人についてできるだけ多くの賞賛を述べます。
チームメンバー全員が円を作って座り、一人だけが外を向いて座ります。
円の内側にいる人たちは、外を向いて座る人の素晴らしい特徴や魅力について2~3分間語ります。
このとき、すべてのメンバーが賞賛の機会を持つことがポイントです。
6:グッドアンドニュー
(人数:1チーム4~最大10名、時間:30分程度~)
24時間以内の出来事について1分間で話し、話が終わった後には必ず拍手をするというゲームです。
話す内容は、主に良いこと、ポジティブな出来事や新しい発見に焦点を当てますが、アイディアが浮かばない場合は、24時間に限定せず最近の出来事でも構いません。
・ルールが簡単なゲーム9選
7:共通点探しゲーム
(人数:2名でペアを作るのが基本、時間:数十分程度~1時間)
ペアとの共通点を見つけるゲームです。
5分間の制限時間内で、ペアとの共通点をできるだけ多く見つけ出し、その数を競います。
「性別が同じ」「人間である」といったごく当たり前の共通点はスコアに加算されないため、ゲームが面白くなります。
異なるペアで繰り返し行うことで、多くの人同士が共通点を見つける楽しさを通じて親近感を深める機会を作れます。
8:1話1円
(人数:5名以上、時間:1名あたり2~3 分)
まず、最年少のチームメンバーの生まれ年と同じくらいの発行年の1円玉(または他の硬貨)がたくさん入った箱を用意します。
各チームメンバーに、箱から1円玉を取ってもらい、その1円玉に書かれている年に自分が経験したストーリー、思い出、または他の大切な出来事を共有してもらいます。
話の内容は、どんなことでも自由に選べます。
アイスブレイクを一工夫した、ストレスフリーで簡単なゲームで、チームと個人的な思い出を共有する機会を全員が得ることができます。
9:背中合わせでお絵かき
(人数:4名以上、時間:5~10分)
チームを2つのグループに分け、背中合わせに座ってもらいます。
片方のグループには紙1枚とペンを渡し、もう片方のグループには比較的簡単に描けるもの(車や花など)のイラストを見せます。
イラストを見た人は、相手がその絵を描けるようになるよう、直接名前を使わずに説明します。
形やサイズ、感触などを説明できますが、例えば「桜の花を描いてください」とは言えません。
絵が完成したら、元のイラストと比較して、どれだけコミュニケーションが上手くできたかを確認します。
10:バースデーライン
(人数:6名以上、時間:10~15分)
チーム全員に、お互いに言葉を使わずに誕生日の順に並んでもらいます。
ジェスチャーやボディーランゲージ、手話など、さまざまな方法でコミュニケーションをとることが提案できます。
ゲームに緊張感と楽しさを加えたい場合は、制限時間を設けると良いかもしれません。
チーム全員がお互いの誕生日を知ることができるという点で、これは後に会話のネタとして活用できるでしょう。
11:流れ星ゲーム
(人数:1チーム4〜6名、時間:30分~1時間程度)
チームメンバーに、「流れ星の絵を描いてください」と一斉に指示し、制限時間内にその絵を描いてもらいます。
描かれた絵をお互いに見せ合い、同じテーマでも人それぞれ異なる絵ができることで楽しみます。
このゲームは「同じ指示でも人によって異なる解釈が生まれる」ことを実感し、コミュニケーションを深められるとゲームと言えるでしょう。
12:ジェスチャーゲーム
(人数:3~8名、時間:30分程度)
提供されたお題に対して、チームの一人がジェスチャーを使って示します。
他のメンバーは回答者となり、そのジェスチャーからお題を推理して当てるゲームです。
各ラウンドは数分から5分ほどの制限時間で、チーム全員が交代してジェスチャーを行うことで続けていきます。
ジェスチャーは個性が反映されるので、お互いを知りメンバー同士の理解を深めることにもつながります。
13:十人十色ゲーム
(人数:1チーム4~6名、時間:1時間程度)
チームの中から一人を選び、その人を対象とした質問を行います。
チームはその対象者の回答を予想し、一致したら得点を獲得できるゲームです。
対象者は部屋の外に出てお題を聞き、答えを決めます。
他のチームメンバーは同じお題に対して各自の答えを考え、対象者の答えを予想します。
質問の内容は自由で「朝はご飯派・パン派・食べない派のどれか」など柔軟に設定できます。
対象者の回答が予想と一致した場合、チームは1ポイントを獲得します。
メンバー全員が対象者となるまでゲームを続けましょう。
14:伝言ゲーム
(人数:1チーム4~6名、時間:1時間程度)
チームメンバー全員が一列に並び、最初のメンバーが隣のメンバーに何かメッセージを耳打ちします。
そのメッセージが順番に一人ずつ次のメンバーに伝えられ、最終的に最後のメンバーが受けたメッセージと最初のメッセージを比較し、一致度を競うゲームです。
目標は最初のメッセージと最後のメッセージができるだけ一致するようにすることですが、実際にはメッセージが途中でどのように変わるかを楽しむ要素もあります。
メッセージが途中でどのように歪むか、変化するかによってゲームが盛り上がることがあります。
耳打ちではなく絵を使ったり、口パクで伝えたりするなど、難易度を上げてバリエーションを加えることもできます。
15:自分史語りワーク
(人数:1チーム4~最大10名、時間:1人に付き5分程度)
チームメンバー同士がお互いの人生について話す、シンプルなゲームです。
各人が自分の人生に関するエピソードや経験を約5分間でシェアし、その後他のメンバーから一言コメントをもらいます。
ゲームを通じて、メンバー同士がお互いのバックグラウンドや過去の経験を知ることができます。
さらに、他のメンバーがコメントを通じて感想や共感を表明することで、相互理解が促進され、チーム全体の結束力が高まるでしょう。
・室内でできるチームビルディングゲーム16選
16:2つの真実と1つの嘘
(人数:1チーム4~8名、時間:1時間程度)
各メンバーが順番に自分自身に関する3つの事柄を共有します。
そのうち2つは事実であり、1つだけが嘘です。
参加者は注意深く話を聴き、相手の共有した情報に注目します。同時に、どの発言が真実であり、どれが嘘なのかを見極める力も求められます。
どの発言が嘘かを判断することで、コミュニケーションスキルや効果的なリスニングの練習にもなります。
17:人間知恵の輪
(人数:1チーム4~8名、時間:30分程度)
メンバーが輪になって立ち、中心に向かって手を伸ばし、右手で他の人の手を掴みます。
左手も同じようにします。
その状態でお互いの手を離さずに、チームで協力し合って解くゲームです。
初めは簡単そうに見えますが、実際に取り組んでみると、チームワーク、コミュニケーション、そして問題解決の能力が求められるゲームです。
18:マシュマロチャレンジ
(人数:1チーム4~6名、時間:30分~2時間)
20本のパスタ、マスキングテープ、ひもを使用して、一定の制限時間内に自立するタワーを構築し、その高さを競うゲームです。
マシュマロはタワーの頂点に配置することが条件です。
既存の考えにとらわれずに新しいアプローチを模索し、チーム全体で目標を達成するための協力を強化する機会になります。
19:ストロータワー
(1チーム4~6名、時間:30分~1時間)
マシュマロチャレンジと似ていますが、各チームが蛇腹ストローを使用して、一定の制限時間内に最も高いタワーを構築する競技です。
このゲームの鍵となるのは、蛇腹ストローの長さとテープの使い方を工夫することです。
チームメンバーは協力してアイデアを出し合い、効果的な構築方法を見つけるためのコミュニケーションが求められます。
チームワークとクリエイティビティを駆使して目標を達成する楽しいチームです。
20:人狼ゲーム
(人数:10名程度、時間:2~3時間)
人狼ゲームは、村人と人狼(狼)チームに分かれて行う、会話を中心としたコミュニケーションゲームです。
ゲームの前に、各プレイヤーに役割を表すカード(預言者、霊媒師、狩人など)がランダムに配られ、その役割に応じた特殊能力を持つ役割が決まります。
ルールはさまざまで、100以上のバリエーションが存在するとも言われています。
プレイヤーたちは皆村人を装いつつ、一部は人狼として村人たちの中に紛れ込んでいます。
昼と夜の交互のフェーズがあり、昼にはプレイヤーたちが話し合い、人狼と疑われるプレイヤーを選んで処刑しようと試みます。一方、夜には人狼たちが村人を襲撃します。
ゲームは昼と夜のサイクルを繰り返しながら進行し、プレイヤーたちは会話内容や行動から人狼を見破ろうとします。
村人チームは全ての人狼を処刑して勝利を収めることを目指し、人狼チームは村人たちを欺いて自分たちの勝利を目指します。
人狼ゲームは戦略的な思考とコミュニケーション能力が求められるゲームで、参加者同士の推理と駆け引きが勝敗を左右します。
21:フラフープパス
(人数:1チーム10名程度、時間:5分×3回)
フラフープをチームメンバーで囲んで円になり、全員が利き手の人差し指にフラフープを乗せます。
その状態で全員がフラフープから指を離さずに地面につけることができたらクリアです。
一人でも指がフラフープから外れた場合、失敗となります。
シンプルですが意外と難しく、チームが一丸となって息を合わせるように試行錯誤する必要があ
るため、チームワークの強化やメンバー同士の信頼感を高める効果が期待できます。
22:サイモンセズ(サイモンさんが言いました)
(人数:4〜10名程度、時間:30分)
メンバーの一人が 「サイモン」と指定され、「サイモンさんが言いました」というフレーズから始まる命令を他のメンバーに伝えます。
「サイモンさんが言いました」というフレーズがついている場合にだけ、チームはその命令に従わなければなりません。
逆に「サイモンさんが言いました」が付かない命令が出た場合は、チームはそれに従ってはならないということです。
シンプルなルールながらも、従うべき命令と無視すべき命令を区別するために、指示の正確さを判断をする注意力と集中力が求められるゲームです。
23:チームビルディングジェンガ
(人数:3〜10名程度、時間:30分)
ブロックに指示や課題が書かれたジェンガセットを使用するゲームです。
プレイヤーは順番にブロックを取り出し、書かれている課題を達成していきます。
ブロックを取り除くとタワーが不安定になり、チームはタワーを崩さずにアクティビティをクリアするために協力しコミュニケーションを図る必要があります。
チームメンバーはアクティビティや課題をクリアすることで絆を深め、チームワークやコミュニケーション、問題解決能力を高めていくことができます。
24:私は誰?
(人数:2〜8名程度、時間:30分)
有名人やキャラクターの名前を付箋に書いて、おでこの上に貼り付けたものを当てるゲームです。
各メンバーは自分のおでこに貼られた名前を知るために、イエスかノーかの答えで質問をし合います。
このゲームでは、推理力を駆使してお互いの正体を探りながら、チームメンバー同士が協力し、コミュニケーション力や問題解決能力を養うことができます。
25:ダイアログインザダーク
(人数:6~10名、時間:30~90分程度)
アテンド役とプレイ役に分かれて行うゲームです。
目隠しをしたプレイ役に対して、アテンド役が様々な指示を出します。
指示内容は例えば「机の上にあるものを当てる」など、アレンジ可能です。
プレイ役は目が見えないため、アテンド役の指示に頼る必要があり、自然とチームメンバーを頼ることやチームワークの大切さを感じることができます。
26:NASAゲーム
(1チーム4~6名、時間:1時間~2時間)
「機械の故障で月に不時着した宇宙飛行士」という設定で、母船に帰るまでの持ち物として手元に残っている15個のアイテムに、チーム全体で協力して優先順位を付けるゲームです。
ゲームはチームのコミュニケーションと協力を向上させるための効果的な方法としてNASAが考えたものであり、NASAの模範解答が用意されています。
模範解答を全体で確認し、模範解答との差が最も小さいグループが勝利です。
ゲームキットは有料ですが、アイテムを紙に書くなど自作することも可能です。
27:ペーパータワー
(人数:1チーム3~6名、時間:1時間)
配布された用紙を活用して、できるだけ高いタワーを構築するゲームです。
各チームには30枚前後のA4用紙が配られ、その後5~10分ほどの作戦タイムが与えられます。
その後、わずか5分間でタワーを建て、その高さを競います。
用紙は折ったり切ったりすることで自由に使うことができますが、他の道具の使用は一切許されていません。
限られたリソースを活用しながらチームが協力し、創造的に問題に取り組む能力を高めるのに役立つゲームです。
28:野球ポジション当て
(人数:1チーム4~6名、時間:1時間~2時間)
チームに分かれ、それぞれに3~4枚程度の情報カードが配布され、その情報を元に「どのメンバーがどのポジションを担当しているか」を推理するゲームです。
情報カードには、以下のような情報が含まれています。
・ファーストはセンターよりも背が低い
・ショートは入社して3年未満
情報カードの内容は他の人に見せず、口頭で情報を共有し合いながら、論理的に整理して各ポジションに誰が該当するかを推理していきます。
ヒアリング力の向上にも役立つゲームです。
29:料理ゲーム
(人数:1チーム4~6名、時間:数時間~半日程度)
参加者がチームに分かれて、指定された料理を作るゲームです。
事前に10分程度の作戦タイムを設けて、各メンバーの担当を決定することがポイントです。
役割分担を話し合い、それぞれが得意なことを最大限に活かして係などを決めます。
料理が完成した後には、チームメンバー同士が作った料理を楽しみながらコミュニケーションを深めることもできます。
30:完璧な正方形
(人数:4~12名、時間:15~30分)
チームを4~6人のグループに分け、各グループが小さな円になるように配置します。
各メンバーに目隠しをしてもらうか、目を閉じてもらい、グループ内の一人にロープを渡します。
目を使わずにロープを回しながら、全員がロープの一部を手にするまで続け、そのあと正方形の形になるように並びます。
正方形が完成したと確信したら、ロープを床に置き、目隠しを外して(または目を開いて)実際の形を見ます。
試行錯誤しながら明確なコミュニケーションを行い、実際の四角形が思ったよりも違う形になっていることに笑いが起こることで、楽しさも得られます。
31:難波船
(人数:1チーム4~6名、時間:1〜2時間)
無人島に漂着し、25分以内に生き抜くためのアイテムを集めて沈む船から脱出するシナリオを想定しています。
「難破船」と呼ばれるエリアには、ペットボトルの水やマッチ、食料などのアイテム(紙に書いてもOK)を配置します。
各アイテムは数量が限られており、その数量の重要度はアイテムごとに異なります。
例えば、食べ物よりも水を多くしたり、ロープの数よりもナイフを多くしたりするなどアレンジ可能です。
2つのチームに分かれて行い、タイマーがスタートすると、各チームは難破船から価値のあると思われるアイテムを集め、それらを重要度に従って順位付けします。
アイテムの数には制限があるため、チームはアイテムの優先順位を内部で決定するだけでなく、他のチームとの交渉やアイテムの交換も必要です。
チームワークとリーダーシップスキルを促進するゲームです。
・屋外でできるチームビルディングゲーム 10選
32:トラストウォーク(目隠し障害物競争)
(人数:1チーム4~6名、時間:1〜2時間)
一人のメンバーが目隠しをされた状態で、他のチームメンバーの指示に従って障害物のあるコースを進むゲームです。
目隠しをされたメンバーがコースを進む間、他のメンバーはコミュニケーションをとり、障害物を安全に避けて誘導するために協力し合います。
コースをクリアすることで、チームワークとコミュニケーションスキルが向上するでしょう。
33:スカベンジャーハント(ガラクタ集め)
(人数:1チーム4~6名、時間:1〜2時間)
自然の中で見つけることができるアイテム、石や木などのリストが与えられ、制限時間内にそのリストに掲載されているアイテムをできるだけ多く見つけて集めるゲームです。
リストに挙げられたアイテムを見つけるために、チームで協力し、コミュニケーションを取り、周囲を注意深く観察するスキルが求められます。
34:綱引き
(人数:1チーム4人〜、時間:30分)
運動会でもおなじみの綱引きも、チームビルディングに役立つゲームの1つです。
綱引きは、チームワーク、コミュニケーション、そして力を合わせて勝つスキルが求められるゲームでもあります。
実は、競争を楽しみながらチームビルディングを高める効果的なゲームだと言えます。
35:陣取り合戦
(人数:1チーム4人〜、時間:1時間)
2つのチームが対抗し、自分たちの旗を守りつつ相手チームの旗を奪取することを目指すゲームです。
両チームが協力し、計画を立て、相手に勝つための戦略を練る必要があります。
このルールは「サバゲー」などで知られている方も多いかもしれません。
陣取り合戦は、チームの日常に友好的な競争の要素を取り入れると同時に、楽しさも提供するゲームです。
36:フリスビー・ゴルフ
(人数:1チーム3人〜、時間:1時間)
できるだけ少ない投球回数で、フリスビーを一連のターゲットに入れることを目指すゲームです。
広い場所を必要とするゲームではありますが、チームの協力の仕方や、目標を達成するための戦略を学ぶことができます。
37:ピンポン玉リレーゲーム
(人数:3~6名程度、時間:数十分程度)
スプーンやお箸、お玉などにピンポン玉を載せ、リレー形式で運ぶゲームです。
ピンポン玉が落ちた場合、その地点からやり直すルールを採用し、最初に全メンバーが1周してゴールしたチームが勝者となります。
コースには折り返し地点を設けて、1周するようにすると、広いスペースが必要ない状況でも実施可能です。
体格差などを考慮せずとも実施でき、かんたんな道具とルールで盛り上がれるゲームです。
38:脱出ゲーム
(人数:1チーム5~8名、時間:30分~1時間)
複数のプレイヤーでチームを組み、部屋からの脱出を目指すゲームです。
部屋内に隠されたヒントや資料を見つけ、解謎を進めることで脱出に近づいていきます。
制限時間を設定して行うことで、ゲームの緊張感が高まります。
チームワークはもちろん、柔軟な思考力なども求められるゲームです。
39:宝さがしゲーム
(人数:3~6名、時間:30分~1時間)
あらかじめ任意の場所に隠された宝をチームで協力して見つけ出すゲームです。
メンバーでどこを探すかを話し合い、宝を見つけるための方法や戦略を共有することで、コミュニケーションが活発化します。
同時に、一人ひとりのアイデアや積極性を試す機会にもなります。
このゲームは、屋外だけでなくオフィスなど屋内で楽しむことも可能です。
40:チャンバラ合戦
(人数:1チーム4~6名、時間:1時間~1時間半)
相手が肩につけたボールを、スポンジ製の刀など当たっても痛くないようにして落とすゲームです。
ボールが落ちた人は脱落し、最後までボールを持ちながら残ったチームが勝利します。
ゲームの前や途中で作戦タイムを設けることで、戦略を考え、ゲームを繰り返すことでPDCAサイクルを実践する経験を得ることができます。
41:アースボール
(人数:5~20名、時間:15~45分)
風船、ビーチボール、バレーボールなどのボールを使って、ボールが地面に触れないようにするゲームです。
同じ人が2回続けてボールに触れないルールを追加するとさらに盛り上がります。
チーム全員が体を動かす機会にもなり、ボールが地面に触れない状態をどう長く保つか戦略を考えて工夫することも、チームディスカッションになります。
・オンラインでできるゲーム6選
42:インサイダーゲーム(人数:4~10名、時間:30分~1時間)
お題を知っているのは出題者とインサイダーと呼ばれる内通者だけ。
他の人(庶民と呼ばれます)はお題を当てるために出題者に質問をしていきます。
ちなみに庶民は誰がインサイダーなのかを知りません。
制限時間内にお題を当てることができれば庶民の勝利ですが、インサイダーも庶民がお題を当てられるように巧妙な質問をしなければなりません。
一方で、庶民がお題を当てられないように、インサイダーは自分の立場を隠す必要があります。
庶民がお題を当てられない場合、インサイダーの勝利となります。
お題を当てた後、庶民は次に誰がインサイダーなのかを特定しなければなりません。
インサイダーが特定できれば庶民の完全勝利ですが、インサイダーは自分が内通者であることを隠す一方で、庶民を欺く必要があります。
人狼ゲームと似ていますが、お題と内通者の両方を当てる点で難易度があり、エキサイトできるゲームです。
43:バリューズカード
(人数:1チーム3~10名、時間:30分~1時間)
バリューズカードは、エンゲージメントサーベイの「Wevox」が提供するオンラインゲームです。
数あるカードの中から、自分の価値観にあったカードを選別していくゲームで、チームメンバーとカードを1人5枚ずつ配り、残ったカードは全て伏せた状態で置きます。
順番になったら「山」または「テーブルの上」にあるカードから1枚カードを引く
手元にあるカードの中から自分の価値観に一番遠いカードを捨てます。
カードの山がなくなるまで繰り返し残った5枚のカードを使い、自分の価値観を参加者に説明します。
価値観を共有し合うことにより、メンバー同士の相互理解を深めることができます。
44:オンラインアートジャム
(人数:1チーム3~8名、時間:30分~1時間)
オンラインお絵描きツールを活用して、チームが共同でアート作品やデザインを制作するゲームです。
チームメンバーは協力してコミュニケーションを取りながら、創造力を発揮して作品を完成させる役割が求められます。
ゲームを通じて、従来の概念にとらわれず、各自のスキルやアイデアを活かして、独自の個性を発揮して作品を作る楽しさを経験する機会になるでしょう。
45:水平思考ゲーム 「ウミガメのスープ」
(人数:1チーム4~10名、時間:30分~1時間)
このゲームを実施するには、出題者が1名必要です。
出題者以外のメンバーは回答者として参加し、出題者がイエスかノーで答えられるような質問を投げかけます。
例えば、「ウミガメのスープを飲んで、元気になりましたか?」といった質問を出し、出題者は「はい」または「いいえ」で答えます。
これを繰り返して、制限時間内に正解にたどり着くことを目指すゲームです。
一見関係のない質問が他のメンバーの考え方のヒントになることがあるため、多くの質問を出しながら、回答者チームが正解を見つけるための答えにたどり着く能力が求められます。
どんな質問をしても大丈夫!という雰囲気作りは、チームビルディングで重要な心理的安全性の向上にもつながるでしょう。
46:100 を言ったら負け
(人数:3~15名、時間:30分)
1から100までの数字を一人ずつ順番に言い、100を言った人が負けといシンプルなルールのゲームです。
参加者が次にどの数字を言うかを計算し、自分が100を言わないように戦うのは、頭脳戦が繰り広げられる独特の魅力があります。
参加人数や難易度に合わせてルールの調整を行うことで、ゲームがより楽しく挑戦的になるでしょう。
数学的な思考力を駆使するだけでなく、他のプレイヤーとの競り合いや計略も含まれており、チームビルディングや論理的思考力のトレーニングにも役立ちそうです。
47:オンリーワンゲーム
(人数:4~20名、時間:30分)
参加者の中で一人だけに当てはまると思うことを予想し、順番に発表します。
該当する人は挙手し、実際に手を挙げた人が一人だけならば発表者の勝ちというゲームです。
「北海道出身の人」「5人以上に告白されたことがある人」など、参加者の人数や世代に応じて「ちょうど一人だけ当てはまりそうなこと」を考えることで、かんたんなマーケティングの練習にもなります。
まとめ
チームビルディングゲームは、チームメンバーのコミュニケーションスキルや問題解決能力を向上させるための効果的な方法です。
しかし、ゲームの実施や取り組みが単発で終わってしまうと、組織レベルでの課題解決には至りません。
都度目的の優先順位や参加者の嗜好に合わせて継続的に実施することが大切です。
ゲームの有効性を最大限に引き出すためには、競争的な要素を持つゲームであっても、チームメンバー間のコミュニケーションを重要視し、定期的に実施することがポイントになります。
チームビルディングに適したゲームは多岐にわたるため、組織の理念や目標に合わせて最適なゲームを選んで取り入れてみましょう。