コラム

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ペルソナ設定で見据えるコミュニケーション

少し前の話になりますが「社内報はマーケティングである。」という記事を書きました。「エンプロイーエンゲージメントを高めるためには、インターナルマーケティングが欠かせない」という話ですが、社内報がコミュニケーションの活性化に役立つということも明記しました。社内報に掲載するコンテンツを考えることは、社員を顧客に見立ててそのニーズに応えること同意なのではないでしょうか。

社内報を読んでもらいたい社員が、どんな情報を求めているのかを把握し適切なタイミングで公開できてこそ社内報が本領を発揮するのです。
とは言え、ニーズを把握するということはその対象が誰であれ容易いことではありません。

そこで、あるひとつの考え方を用いることでニーズを把握しやすくなる方法があります。
その方法とは「ペルソナ設定」を行うことです。

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ペルソナ設定とは?

「ペルソナ設定」のペルソナとは、ラテン語の「persona」ことで「仮面」という意味があります。もともとは心理学で用いられていた言葉ですが、ビジネス領域やマーケティングでは「商品・サービスの典型的なユーザー像」を示す言葉として使われています。
似た言葉で「ターゲット」がありますが、ペルソナは少し捉え方が違います。ユーザー像を考える・想定するという点では、ターゲットもペルソナも同じですが、人物像の設定の掘り下げ方が異なります。
「ペルソナ」は実際にその人物が実在しているかのように、年齢、性別、居住地、職業、年収、趣味、価値観、ライフスタイル......など、リアリティを持たせた詳細な情報を設定していきます。ターゲットより「ペルソナ」の方が、より深く詳細に人物像を設定するということです。人物像が明確になれば、商品やサービスの目指すべき方針や目標も明確になります。方針が明確になれば、目標を達成するためにすべきことが明確になり、最短で成果をあげることにつながると考えられています。

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コミュニケーションにもペルソナ設定が有効

この詳細な人物像からユーザー像を設定する「ペルソナ設定」は、企業活動においてさまざまな場面で用いられるようになりました。例えば、人事領域では採用活動の際にペルソナ設定が有効とされています。どんな人を採用したいのか「人物像」を想定し明確にすることで、求人の内容などを含めた社内の意思も統一ができ、採用のミスマッチを減らすことができると考えられています。
また、インターナルコミュニケーション(社内広報)でも、コミュニケーション活性化に向けて自社で働く社員のペルソナ設定が意味を持ちます。社員のペルソナ設定とは、とても簡潔に言えば「社員の人物像を明確にする」ことです。

しかし、一言で社員と言っても部署や入社歴、年齢、性別、出身地、家庭環境など、働いている人々の属性は実にさまざまです。社員のペルソナ設定では、職種や年次など属性だけではなく、仕事や情報に対する意識や理念など心理面や行動面からも情報を集めることが必要です。いわば「社員の見える化」を行うことが、社員のペルソナ設定の第一歩となります。

働く条件や職種、環境が異なる社員に共通した意識や行動様式とはどんなものか?どんな理念を持って働いているのか?と言った事柄を抽出していきます。そうすることで「こんな理念を持ち、こんな行動をする社員に対して、どのような施策を打つべきか」が具体的に検討することが可能になり、効果的なコミュニケーション施策を立てることができるようになるというわけです。

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    ペルソナ設定の見直しとアップデートを!

    そして社員のペルソナ設定をすることは、社内報においても重要な役割を果たしてくれます。社内報を届けたい社員とは、具体的にどんな人たちなのか?もう一度考えてみましょう。

    例えば、社員の平均年齢が比較的若いベンチャー企業なら、市場の流行を捉えたコンテンツがあればもっと興味をひけるかもしれません。創立年数が長く幅広い年齢層が所属する企業であれば、まずは読みやすさ追求することが鍵となるかもしれません。自社にあった施策や企画を立てることで、社員に伝わりやすい社内報やメッセージを発信することができます。ポジティブなメッセージや情報を受け取ることで、社員の理解や共感、納得感を得ることができ、結果としてエンプロイーエンゲージメントを高めることに繋がります。

    社内報のように定期的に発信するコンテンツは、ついついルーティンワーク化してしまいがちです。企画だけを考えるのではなく、誰に読んでもらうために社内報を発信するのかをしっかりと考えておくことが不可欠です。社員のペルソナ設定をすることで、読んでもらう人物像を明確に想定することから見つめ直してみると、改善点が見つかるかもしれません。