Panasonic社内コミュニケーションの立役者・宮島氏のインタビュー(後編)を掲載

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株式会社Panasonicに入社後、「キャリクロ」のほか、イノベーションを創出しやすい社内風土や環境づくりを推進し、社内インキュベーションサークル「BOOST」の発起メンバーでもある宮島 勇也氏(以下、宮さん)に、イノベーションの起こし方やチームの巻き込み術についてインタビューを実施させていただきました。(取材:菊池由佳/撮影場所:R35の夢を同社が技術支援する<100BANCHI>のイベント「ナナナナ祭」会場にて)

※現在は当社内報のコンテンツ『はたらき☆見聞録』のみの掲載となるため、一部記事を抜粋しご紹介させていただきます。

前編はこちら

目次

社内コミュニティ創りの達人「宮さん」の素顔

前編では、大組織でみんなの自己実現を叶える「趣味イノベーション」の取り組みについて紹介しました。
後編は「パナソニックホールディングス株式会社」の宮さんの素顔にせまります。

◎「バーチャル同期いいですね!」
◎「このつながりを創れるところがすごい」
◎「お言葉ひとつひとつがグサグサと刺さりました。もう3回は読み返しちゃいそうです」
◎「わたしも趣味=社内報を掲げてイノベーションしていきます」
◎「提案しても、どこかで止まり、それを繰り返すうちに諦める経験本当によくあります。事なかれ主義が蔓延しがちですが、大企業にこのようなイノベーションが起きていることがわかり、日本の未来は明るいかも!と思えた素敵な記事でした」
◎「KPIも決めず、リーダーも決めないで」というスタイルがすごいと思いました。みんなが主体的に関わって自分事として運営している姿がイメージできて、そうなったらパワフルだよなーって感じました。理想のチームですね!がんばらねば!!」など、

記事を読んだメンバーから、様々な良いコメントをたくさんもらいました。ほんと、うれしいです。ありがとうございました。後編では、仕事内容や人生で一番大切にしている価値観まで、宮さんのお人柄にふれたいと思います。

宮さんに聞く!10の質問

菊池:さっそくですが、宮さんの素顔を知るために質問を10個用意してきました。お答えいただいても良いですか?

宮さん:もちろん、なんでも答えます!

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「何でも答えますよ」と笑顔の宮さん


Q1:Panasonicではどのようなお仕事をされていますか?
新規事業のプロトタイプ製作を受託しながら、開発方法をリーンスタートアップ方式を教えながら、当社がイノベーションの量産ができるようにします。

Q2:最近はまっていることはありますか?
事故物件YouTube大学ブルーシーの動画を毎日見ています。

Q3:日々の社内コミュニケーションで、大切にしていることはありますか?
全ての相談にNOと言わずに、1人が課題だということは他にも沢山の課題を抱えている人がいると考えて、課題解決のために仕組みを作ろうとしています。

Q4:オンラインでのコミュニケーションがうまくいくTipsがあれば教えてください
ブレイクアウトルームでは、順々にゲストに入ってもらうなどがあります。

Q5:Panasonicとは、一文字で表すとなんですか?
伸び代しかないです。

Q6:働く中で笑顔が生まれた体験やエピソードがあれば教えてください。
いろいろなことをしているので、いきなり「あの時はお世話になりました。おかげで○○することができました」と声をかけていただくことがあります。キャリクロやPWNなどの存在に助けられたと感謝されることもあります。キャリクロのお陰でPanasonicへ転職を決めた方もいました。私はGive firstではありますが、みなさんからたくさんのtakeを貰いまくっているので、一番幸せなのです。

Q7:5年後、10年後どうなっていたいですか?
完全なるAI化を達成すべく、あと4年で研究職に戻りたいなと考えています。大学院時代には今の技術では到底できないと思い、寄り道しようかなと思い就職しました。

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とても楽しそうに話されるので、こちらも楽しさが伝播してきます。


Q8:一緒に仕事をしてみたい、一緒にプロジェクトを形にしたら絶対面白いと感じる人は?
2人います。

◎イーロン・マスク氏

イーロン・リーヴ・マスクは、南アフリカ共和国のプレトリア出身の、同国並びにカナダ、アメリカ合衆国国籍の起業家。PayPal、スペースX、テスラ、ボーリング・カンパニー、OpenAI、xAI等を共同設立。スペースX、テスラのCEO、X Corp.の執行会長兼CTOを務めている。
(Wikipediaより引用)

宇宙規模、規格外の視野でビジネスを捉えているし、彼の話す言葉は自分も理解できるから。リスクはあまり考えず、ゴールに早くたどり着くために、無駄を省くサイコパスな一面にも惹かれますね。まずはゴールを決めて、そこまでのロジックを組み立てる。彼自身がエンジニアでもあるので、道筋がスピーディーに見えているのがわかります。

◎濱口 秀司氏(元Panasonic)

濱口秀史は、日本のコンセプトクリエーターであり、ビジネス分野のストラテジストです。濱口はビジネスデザイナーやイノベーションデザイナーとも呼ばれています。 彼は、米国と日本における創造的なコンセプトの開発、戦略の構築、および意思決定の第一人者と見なされています。
(Wikipediaより引用)

そのプロジェクトで得たメソッドは、次のプロジェクトでは使わないところがスゴイ!エッジぎりぎりで仕事をするスタイルも尊敬しています。妄想を実現するためにどんな検証をしていけばよいのかがわかっていて、例えば、板の厚みの安全エリアは5mmだとして、自分の場合本当に3mmだとダメなのか実験してみます。実験してみると実は3mmは折れるけど3.5mmなら大丈夫だったとか、やっぱりだめだったとか学びがある。実験すると実現の可能性の幅が理解できる。

Q9:一番大切にしている、宮さんの軸はなんですか?
成長すること。

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だんだんと話し口調にも熱が籠ってきます。

成長するのが何より好きなのです。
人には成長したいという本能があるとおもいますが自分はそれが強い傾向で、成長することに喜びを感じます。
まずは自分が本能に従って動いていてみる。成功体験もしかり、そこで失敗した経験もすぐにオープンにシェアしています。誰もしたことない世に無いむずかしいプロジェクトを任された時、社内中のプロフェッショナルにレビューしてもらいました。

新しいことでまだ誰も実装していないから、正解もない。つまり、他者も正解を知らないので比較されることもない。だから提案して話しやすいのです。逆に、自己成長の鈍化を感じたらその場所を動きたくなりますね。

Q10:最後に、見ている方へメッセージをお願いします。
自分で限界を決めていませんか?
まずは小さいことからでもやって見てください。やったとあとで世界が変わって見えてきますよ。

取材を終えて

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ナナナナ祭の七夕オブジェの前でパシャリ。短冊に願いをしたためてきました。

"はたらきとは、自己実現を叶えてもよい場である"、ということを学びました。
お話をしているとどんどん話題が多岐にわたり、あっという間に取材の時間が過ぎていきました。知的好奇心満たされました!
「ロジカル」✕「直感」、「ビジネスマン」✕「エンジニア」一見異なる資質ですが、宮さんはそれを両方持ち合わせているのだなと感じました。それでいて、屈託のない子供のような笑顔とそのままのフレンドリーな人柄が、みんなを惹きつけているのでしょう。気持ちよく人を巻き込むナレッジは、色々なシーンで活用できそうですね!私も真似してみます。(ライター:菊池)

今回の取材会場は?

"100年先の未来は、どんな景色だろう?"を今年のテーマに7月7日に開催された「ナナナナ祭」ですが、開催場所は100BANCH(ヒャクバンチ)。パナソニックが創業100年を迎えることを機に構想がスタートし、2017年7月7日、渋谷に誕生しました。ココに、エネルギー溢れる若者達が集まり活動しています。

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エントランスは流木のアーチで覆われ、館内は緑あふれるおしゃれな空間。写真のライトはPanasonicで開発された商品だそうです。

宮島勇也氏のプロフィール

東レ株式会社から2015年にパナソニックに転職。出る杭打たれまくり「趣味イノベーション」を公言する。組織をはみ出て、現在は、宇宙〜癌の再生医療まで幅広くイノベーションに従事。みんなからは、宮さんと呼ばれ親しまれている。

パナソニックホールディングス株式会社 技術部門 主幹
マニュファクチャリングイノベーション本部
ラビットマニュファクチャリング推進部
経産省主催国家プロジェクト「始動 Next Innovator2018」第4期生
AIS社Make Happy Project 新人事制度eトレード考案者
IS社Make Happy Project 未来会議創設者
One Panasonic幹事
社内インキュベーションサークル BOOST 発起メンバー
社内有志組織 航空宇宙事業本部(仮)創設者
京都大学 京都ものづくりバレー研究会 所属
AP草津有志組織「ビワパナ」創設者